池田市立五月山動物園を語る上で欠かせない存在が、オスヒメウォンバットの「ワイン」です。1989年にオーストラリアで生まれ、1990年5月に来園したワインは、2026年1月に「史上最高齢の飼育されたウォンバット」および「存命中の最高齢の飼育されたウォンバット」としてギネス世界記録にダブル認定されました。
野生のヒメウォンバットの平均寿命が約10〜15年、飼育下でも約20〜25年とされるなか、ワインの長寿記録はまさに生物学的な快挙です。高齢となった現在でも食欲は旺盛で、天気の良い午前中にはのんびりと日向ぼっこをしたり、マイペースに運動場を歩き回る愛らしい姿を見せてくれます。
この驚異的な長寿を支えているのが、飼育スタッフによる徹底した個体管理と細やかな愛情です。日々の食事メニューには繊維質の豊富な牧草や根菜類をバランスよく配合し、歯の摩耗状態や消化器官への負担を細かくチェック。段差を減らしたバリアフリーな獣舎環境や温度管理など、徹底した「ウォンバットファースト」のケアが奇跡的な長寿記録を日々更新し続ける原動力となっています。