鉄道と都市開発、そしてホテル事業を一体化させて豊かなライフスタイルを創造する。そのビジネスモデルの礎を築いたのは、阪急グループの創業者である小林一三に他ならない。「乗客を呼び込むための魅力的な目的地をつくる」という彼の情熱的な理念は、海を越えた広島の地でも確かに息づいていた。阪急阪神第一ホテルグループの中核を成す存在として、阪急阪神ホテルズが運営を担ってきたこの館は、洗練された関西風の細やかなもてなしを貫いてきた。
単なるビジネス利用に留まらず、格式高いシティホテルとして質の高い食と空間を提供し続けた功績は計り知れない。地域の宴会文化やウエディングの場として長年愛された記憶は、人々の心に深く刻まれている。