『クラブセブン』の最大の魅力は、「最高峰の技術を持つ表現者たちが、舞台上で一切の手を抜かずにバカバカしい笑いと超絶技巧に挑む」というギャップにあります。ブロードウェイ仕込みの華麗なタップダンスや本格的なミュージカル歌唱を披露した直後に、全員がカツラを被って全力のギャグやコントを繰り広げる緩急の激しさは、他の演劇作品では決して味わえません。
その真骨頂とも言えるのが、名物の「クラブセブン50音順ヒットメドレー」です。「あ」から「ん」までの頭文字で始まる昭和・平成・令和のヒットソング、アニソン、歌謡曲、CMソングを約80〜100曲、ノンストップで繋ぎ合わせるこの演目は、まさにキャスト陣の体力と記憶力の限界への挑戦です。目まぐるしい早替えとフォーメーションチェンジの連続に、客席は驚愕と笑いに包まれ、劇場全体が一体となる熱狂を生み出しています。
総合プロデュースを務めるクラブセブン玉野和紀氏は、インタビューや対談において「お客様をとにかく楽しませたい、日常のストレスを忘れさせたいという原点」を常に強調しています。高度なプロフェッショナリズムに裏打ちされたエンターテインメント精神こそが、流行の移り変わりが早い現代においても、熱狂的なリピーターを生み続ける根本的な理由と言えます。