実際に現地へ足を運んだ観客や、ステージに立った演者たちはどのような感想を抱いているのでしょうか。ネット上の口コミや現場ヒアリングの声を深掘りすると、絶賛の声と同時に、地方施設ならではの切実な課題が浮き彫りになってきます。
ポジティブな反響として最も目立つのは、やはり「音響の良さ」と「客席の座り心地」です。
「有名アーティストの全国ツアーで訪れたが、大都市のドームや大型アリーナとは比較にならないほど音がクリアに聴こえた」「シートのクッション性が高く、2時間を超える公演でも腰が痛くならなかった」といった声がSNS上で多数見られます。演者側からも「観客の拍手や息遣いがダイレクトにステージへ跳ね返ってくるため、非常に演奏しやすい」という手応えが語られており、ホールの基本性能の高さは折り紙付きです。
その一方で、辛口な評価として集中しているのが「公共交通機関の利便性」と「終演後の駐車場混雑」です。
五所川原市ふるさと交流圏民センターへのアクセスルートは、JR五能線「五所川原駅」から車やタクシーで約6分、または津軽鉄道「十川(とがわ)駅」から徒歩約15分の距離にあります。しかし、津軽鉄道や五能線は電車の運行本数が限られており、遠方からの来場者が時刻表を綿密に確認せずに訪れると、終演後に駅で長時間の待ち時間を強いられるリスクがあります。
また、来場者の大半がマイカーを利用する地域特性上、大ホールが満席になる1,000人規模の人気公演では、敷地内駐車場からの退場時に深刻なボトルネックが発生します。出入り口となる幹線道路への合流部分で車列が滞留し、「駐車場を出るだけで30分から40分近くかかった」という現場体験談が後を絶ちません。車で来場する場合は、出入口に近い区画に駐車する、終演直後に素早く移動する、あるいは近隣の混雑緩和ルートを事前に把握しておくといった自衛策が求められます。