かつてないほどのスピードで変化を遂げる外食産業において、体験型ダイニングの需要は過去最高水準に達している。単にお腹を満たすだけの外食から、五感で楽しむイベント性の高い食体験へ。飲食業を揺るがすこの大きな地殻変動の中で、異彩を放っているのが伝統的なブラジル料理だ。
このブームを後押しした背景には、映像コンテンツの影響も無視できない。Netflixのドキュメンタリー『ストリート・グルメを求めて: ラテンアメリカ』などを通じ、南米のパワフルな食文化や肉を豪快に焼くスタイルが広く認知された。炭火でじっくりと焼き上げられた肉のカットシーンは、視覚と食欲を強烈に刺激する。五反田という多種多様な人が行き交う街で、シュラスコが提供する「圧倒的な非日常感」はまさに時代のニーズと完璧に合致したと言えるだろう。