正午を告げるチャイムと同時に、人気店の前には長い列が伸びる。とりわけ名物の限定日替わり膳や、希少部位を使った肉料理を求めて開店前から待つ人々の熱量は高い。しかし、取材で見えてきたのは、少しのタイミングのズレを突く「並ばない立ち回り」の存在だ。
最大のポイントは、近隣オフィスの昼休みが本格化する直前の「11時30分から40分の隙間」を狙うことにある。多くの店舗が11時30分開店であり、開店直後の1巡目に滑り込めば、売り切れ必至とされる1日限定15食の極上定食にありつける確率は跳ね上がる。また、ピークが引いた13時20分以降も狙い目だ。限定メニューは終了している場合があるものの、ゆったりとした空間で看板の定番メニューを待ち時間ゼロで堪能できる。
一部の隠れた人気店では、店頭の記名台が11時前に出されるケースもある。日本武道館の公演前後に訪れるなら、事前リサーチと時間差の戦略が何よりの武器になる。