「寝坊して集合場所に間に合わない」「電車の遅延でバスに追いつけない」など、当日にやむを得ず断念せざるを得ない事態に直面した際、返金額はどうなるのでしょうか。
結論から言えば、「出発時刻を過ぎてからの連絡」または「無断キャンセル(ノーショー)」の場合、返金額は例外なく0円(返金率0%)となります。運送約款上、バスが出発した時点で運送契約は完了したものとみなされ、会社側に運賃返還の義務は一切生じません。
しかし、「出発時刻の前」に正しく取消手続きを完了できた場合は、当日であっても50%前後の返金額が戻ってくるケースが一般的です(乗合バスで定額手数料のみ引かれる路線の場合はさらに多く返金されます)。
ここで多くの利用者が陥る致命的な盲点が、「自分が乗る停留所の発車時刻」ではなく、「そのバスが運行を開始する始発停留所の出発時刻」が締め切り基準になっている場合があるという事実です。たとえば、あなたが深夜24時30分に横浜駅から乗車する予定であっても、バスが22時30分に東京駅を出発している場合、約款上の「当日出発前」のリミットが22時30分に設定されている路線が存在します。この基準を誤認すると、自分の乗車時間前であっても「出発後扱い」と判定され、1円も返金されなくなってしまいます。
なお、ネット掲示板などで「無断キャンセルをするとブラックリストに登録されて二度と予約できなくなるのか」という疑問が散見されます。調査によると、単発の無断キャンセルで法的措置や一発出禁になることはまずありません。しかし、予約サイト側のアカウント信用スコアが著しく低下し、現地決済の選択不可やアカウント一時停止などの内部ペナルティが課される実態は確認されています。何より、バス会社は乗り場に現れない乗客を待つために出発をギリギリまで遅らせるなど現場運行に深刻な支障をきたすため、行けないと分かった瞬間に連絡を入れるのが最低限のマナーです。