彼女の物語は、1984年に開催された「第3回ミス・セブンティーンコンテスト」から始まる。応募総数2万人を超える中からグランプリに輝いたのは、当時まだ十代半ばの網浜直子だった。同期には国生さゆりや渡辺美里、工藤静香といった、後に平成のエンタメ界を牽引することになる錚々たる顔ぶれが並んでいた。
その中でも、網浜の存在感は独特だった。お仕着せの可愛らしさを拒否するかのような、凛とした佇まい。テレビ画面を通じて放たれるその強い眼差しは、お茶の間のティーンエイジャーたちに「新しい生き方」を予感させるに十分だった。