「何も特殊な設定をしていないのに、文字と文字の間が不自然にパカパカと開いてしまう」「行の途中で大きな空白ができて右端が揃わない」というトラブルは、オフィスの現場で最も多く寄せられる相談の一つです。これらはバグではなく、Wordの自動レイアウト機能が裏目に出ていることが大半です。
文字間隔が意図せず勝手に広がってしまう背景には、主に以下の3つの原因が存在します。
1. 「両端揃え」と「英単語の禁則処理(ワードラップ)」の干渉
Wordの段落の初期設定は多くの場合「両端揃え」になっています。行末に長い半角英単語やURL、ハイフン付きの文字列が来ると、Wordは単語の途中で改行されるのを防ぐために、単語全体をごっそり次の行へ送ってしまいます。その結果、残された前行の文字間隔を無理やり押し広げて右端の余白を埋めようとするため、不自然なスペースが発生します。
【対処法】 段落設定から「行の途中で改行する」設定を調整するか、段落の配置を「左揃え」に変更することで解消します。
2. 意図しない「均等割り付け」の誤作動
前後の行の書式をコピーした際や、誤ってツールバーの「均等割り付け」をクリックしてしまった場合、指定した行全体に文字が等間隔で引き伸ばされます。
【対処法】 該当箇所を選択し、「ホーム」タブの「均等割り付け」アイコンを再度クリックして解除するか、Ctrl + Shift + Nで標準スタイルを再適用します。
3. フォントの字幅特性と「Word 游明朝の文字間隔・行間問題」
Windows 10以降、標準フォントとして採用されている「游明朝」や「游ゴシック」は、従来のMS明朝などに比べてグリッド設定による余白が広く取られる仕様になっています。特に段落のグリッド線に合わせて配置される設定になっていると、行間だけでなく文字の配置バランスが間延びして見える傾向があります。
【対処法】 後述する段落設定から「1ページの行数を指定時に文字のグリッド線に合わせる」のチェックを外すことで、無駄な余白をカットできます。