我が家はどっち?布基礎とベタ基礎の見分け方をプロが徹底解説について徹底解説いたします。専門家の見解をご覧ください。

インターネット上の住宅掲示板やSNSでは、基礎構造に関する極端な論調や不正確な情報が飛び交っています。後悔しない判断を下すために知っておくべき3つの盲点を明らかにします。

誤解1:「防湿コンクリートが打ってあればベタ基礎と同じ耐震性がある」

「床下がコンクリートで固められているから、我が家はベタ基礎と同等に地震に強い」と考えるのは非常に危険な誤認です。防湿コンクリートは厚さがわずか50mm前後しかなく、内部に適切な鉄筋が格子状に組まれていません。上からの荷重や下からの突き上げに対して簡単に割れてしまうため、耐震性能や不同沈下の防止には一切寄与しません。構造体としてのベタ基礎スラブとは全くの別物です。

誤解2:「ベタ基礎ならどんな軟弱地盤でも地盤改良なしで建てられる」

「ベタ基礎は面で支えるから地盤が弱くても大丈夫」という言説も誤りです。建築基準法上、ベタ基礎であっても地耐力が20kN/㎡未満の極めて軟弱な地盤では、柱状改良工法や鋼管杭工法などの「地盤改良工事」を併用しなければ建築できません。地盤改良を怠ったベタ基礎は、家屋全体がそのまま傾く「箱状の不同沈下」を引き起こす危険があります。

誤解3:「布基礎は現代において欠陥・時代遅れの構造である」

ベタ基礎が主流となった現代において「布基礎を採用するハウスメーカーは手抜き工事だ」と断じる極論も見受けられますが、これも間違いです。地耐力が長期許容支持力で50kN/㎡以上あるような強固な岩盤・硬質地盤においては、布基礎のほうが立ち上がり部分の鉄筋量を増やして鉛直荷重を効率的に支えられるため、大手ハウスメーカー(積水ハウスや大和ハウスなどの鉄骨住宅)でもあえて布基礎が標準採用されるケースが多々あります。地盤条件と建物重量に適した設計がなされているかが本質です。