日本国内の外来語表記において、前置詞「with」は「ウィズ」と表記されるケースが圧倒的多数を占めています。文部科学省の学習指導要領に基づく検定教科書や、各種メディアのカタカナ表記ガイドラインでも「ウィズ」が標準として扱われてきました。
ところが、海外のネイティブスピーカーが話す英語を注意深く聴くと、語尾が濁らずに抜ける「ウィス」と発音している場面に頻繁に出くわします。この現象に対して「どちらが正しい英語なのか」という議論がSNSや語学コミュニティで長年交わされてきました。
言語学的な事実を述べれば、「ウィズ」と「ウィス」はどちらも完全な正解です。単語の末尾にある「th」を有声音(濁る音)で発音するか、無声音(濁らない息だけの音)で発音するかによって生じる違いであり、どちらを用いてもネイティブに通じないということはありません。