母親の負担を少しでも減らし、幼い弟たちに自分と同じような苦労をさせたくないという一心で、横山はまさに「父親代わり」となって弟2人の面倒を見続けました。食事の世話や生活費の工面はもちろん、弟たちが将来困らないよう教育の機会を確保することに全力を注いだのです。
横山は自身が中卒で苦労した経験から、弟たちには学びたい道を諦めさせまいと決意。次男の専門学校の学費、三男の大学や資格取得にかかる費用をすべて自身の稼ぎから全額負担しました。芸能界の仕事が軌道に乗り始めても贅沢をすることなく、弟たちの学費や生活費のために惜しみなくお金を使い続けたのです。
長年の献身が実を結び、弟たちが立派に自立した際、横山の心を震わせる出来事が訪れます。次男の結婚式に出席した横山は、親族席の「父親」の席に座りました。披露宴のクライマックス、弟から読まれた手紙には、兄へのあふれる感謝が綴られていました。
「お兄ちゃんが父親代わりになって僕たちを育ててくれたから、今の僕があります。本当にありがとう」
その言葉を聞いた瞬間、横山は人目を憚らず号泣しました。過酷な少年時代から弟たちを守り抜いた兄としての重責が、報われた瞬間でした。現在、三男は難関とされる税理士の資格を取得して活躍するなど、兄弟の絆は今も非常に固く結ばれています。