グラーフの愛機として登場するORヴェルトールは、単なる敵の強力なメカではありません。そのORヴェルトール 正体は、500年前のソフィアの死をきっかけに絶望へ堕ちた前世の接触者・ラカンが、事象変移機関ゾハルと不完全な接触を果たした瞬間に生み出された原初にして真の機体、すなわち「真ヴェルトール」です。
公式設定資料集『Xenogears PERFECT WORKS the Real of Anima』の記録を紐解くと、主人公フェイが序盤から搭乗する「ヴェルトール」は、このオリジナル機体を解析・模倣してカレルレンの手によって再建造されたレプリカに過ぎないことが明記されています。型式番号や装甲材質のレベルを超え、OR(オリジナル)が放つ威圧感は、搭乗者であるラカン=グラーフの怨念と、完全なる神の力を不完全に引き出してしまった歪んだエネルギーそのものです。
戦場に響き渡る重厚なORヴェルトール BGM(劇伴作家・光田康典氏が手掛けた緊迫感あふれる楽曲群)とともに現れるその姿は、プレイヤーに「絶対に勝てない存在」としての強烈なトラウマを植え付けました。