万が一被害に遭った場合、最初の数分間に何を行うかでその後の回復スピードが劇的に変わる。パニックに陥って患部を強く揉んだり、口で毒を吸い出そうとしたりする行為は絶対に避けなければならない。口腔内の雑菌が傷口に入り込むだけでなく、唇や口内から毒素を吸収してしまう恐れがあるためだ。
ハチに刺された場合は、まずその場から静かに50メートル以上離れ、安全を確保する。毒針や毒嚢が皮膚に残っているなら、指でつままずクレジットカードのような硬いカードの縁で横に払うようにして取り除く。その後、患部を冷水で勢いよく洗い流しながら毒を絞り出し、氷嚢などで冷やす。全身の蕁麻疹や息苦しさを感じたら、迷わず救急車を呼ぶ判断が命を左右する。
アブに噛まれた場合は、傷口を流水と石鹸で徹底的に洗浄することが最優先だ。ポイズンリムーバーを所持していれば即座に唾液成分を吸引排出し、ステロイド外用薬を患部に塗布して冷湿布を当てる。掻きむしると炎症が深部に広がるため、患部を清潔なガーゼで保護する処置が効果的だ。