国語学・日本語学の知見を紐解くと、「未満」という言葉の構造がより鮮明に見えてくる。文字通り「未(まだ)満(みた)たず」であり、満了していない状態を表す漢語的表現だ。日本語研究の第一人者である金田一京助らが編纂に携わった国語辞典の系譜においても、この解釈は一貫してブレていない。
国立国語研究所などの言語研究機関による現代日本語コーパスの分析でも、「未満」が基準値を含まずに使われる比率はほぼ100%に達する。歴史的経緯を踏まえても、言葉の根幹にあるのは「届いていない」という否定的な未達成のニュアンスなのだ。