本作の世界的波及効果を語る上で欠かせないのが、BTS(防弾少年団)のメンバーによるカバーと、それに続く歴史的なコラボレーションです。
発端は2017年1月、メインボーカルのジョングク(Jungkook)がグループの公式SNSやSoundCloudに本楽曲のソロカバー音源を投稿したことでした。ジョングクの透明感あふれる歌声と原曲への敬意に満ちたアレンジは瞬く間に世界中のファンの間で拡散され、チャーリー・プース本人もSNS上で「Love this Jungcook(※当時のツイートママ)」とスペルを間違えつつも即座に絶賛の反応を示しました。
さらに同年6月、BTSのデビュー記念イベント「BTS FESTA 2017」において、ジョングクがチャーリーのパート、ジミン(Jimin)がセレーナのパートを担当したデュエット版カバーが公開されます。ジミンのハイトーンボイスとジョングクの柔らかな低中音が見事なハーモニーを奏で、K-POPファンと洋楽ファンの双方を巻き込む一大ムーブメントへと発展しました。
この交流はSNS上だけに留まらず、2018年11月に韓国で開催された音楽授賞式「MBC Plus X Genie Music Awards(MGA)」にて結実します。来韓したチャーリー・プースのピアノ伴奏に合わせてジョングクがステージに登場し、『We Don't Talk Anymore』の奇跡の生共演デュエットを披露。東西のトップスターが音楽で通じ合う象徴的な瞬間として、音楽史に刻まれることとなりました。