では、頂上戦争時のコンディションを含めて総合的に考察した場合、どちらが強かったのでしょうか。勝敗の判定には二つの側面が存在します。
まず、「その場のノックアウト勝負」という観点では白ひげの勝利と言えます。赤犬は白ひげの渾身の連撃によって一時的に戦闘継続不能となり、地割れの底へ転落しました。白ひげの超人的な耐久力と気迫が、海軍最高戦力を力でねじ伏せた瞬間でした。
しかし、「戦闘全体を通じた致死ダメージの付与」という観点では赤犬の戦果が極めて甚大です。赤犬が与えた胸部へのマグマ注入と頭部破壊は、医学的に見ても回復不能なレベルの致命傷でした。白ひげがその後に乱入した黒ひげ海賊団の銃撃によって命を落としたのは事実ですが、すでに赤犬の攻撃によって身体機能の限界を迎えていたことは明白です。
さらに重要なのは白ひげの状態です。白ひげは当時72歳と高齢であり、重い持病により点滴を外して出陣していました。さらに戦端が開かれた直後、大渦蜘蛛スクアードによる胸部貫通の刺突を受け、すでに満身創痍の状態で赤犬と対峙していたのです。万全の状態ではない白ひげがここまでの戦いを見せたこと自体が驚異的であり、一方で赤犬もまた、四皇の全力攻撃を正面から浴びながら内臓破裂程度で耐え抜き、すぐさま地下から這い上がってルフィ追撃を再開する驚異のタフネスを見せつけました。