ヒーロー協会の幹部たちが喉から手が出るほど欲していたブラストの戦闘力だが、本人は協会の統制を離れて独自に行動している。彼が姿を消していた理由は、地上で起きる怪人たちの襲来よりも、世界そのものを崩壊させかねない「神」の脅威を優先していたからに他ならない。
一方で、己の圧倒的強さに孤独を感じていたサイタマにとって、ブラストの異次元の戦術や規格外の戦いは新鮮な刺激となった。ヒーロー協会内の権力闘争やS級ヒーローたちの葛藤を余所に、物語は地球規模の防衛戦から多元宇宙規模の存亡をかけた決戦へと、その舞台を大きく広げている。