ピッチ脇で激しい身振りを交え、選手へ指示を飛ばす人物がいる。ペップ・グアルディオラだ。彼の頭脳は常にフットボールの数歩先を行く。偽サイドバック、インサイドハーフの再定義、そしてセンターバックのボランチ起用。彼のアイデアは即座にピッチ上で現実となり、対戦相手の戦術を無力化していく。
指導者としての凄みは、成功に甘んじない冷徹さにある。偉業を達成した翌年ですら、彼は立ち止まらなかった。システムを微修正し、相手の対策のさらに上をいく解を提示し続ける。監督の頭脳と選手の高い戦術IQが見事に噛み合ったとき、誰も手が出せない無敵のチームが完成するのだ。