旅行や出張で北海道や沖縄を訪れた際、「わ」ではなく「れ」と書かれたレンタカーに遭遇し、疑問を抱いた経験を持つドライバーは少なくありません。この「れナンバー」は偽物や特殊な特区車両ではなく、国土交通省の規定に基づく正式な貸渡用ナンバープレートです。
日本のナンバープレートの基本ルールにおいて、貸渡用に使える平仮名は原則として「わ」と「れ」の2文字のみと定められています。全国の大半の地域では「わ」だけで登録台数を賄えていますが、北海道や沖縄県のように圧倒的なレンタカー需要を抱える地域では、「わ」の分類番号(地名の横にある3桁の数字)が次々と埋まり、払出可能枠が枯渇する事態が発生しました。
特に沖縄県では、本土復帰に伴う制度変更の歴史的背景に加え、鉄道網が限定的であることから観光客の移動手段がレンタカーに集中します。2010年代以降のインバウンド急増も重なり、軽自動車や普通乗用車の特定クラスで「わ」が底をついたため、規定上用意されていた予備文字である「れ」の払い出しが全国に先駆けて本格化しました。北海道においても、広大な道内を周遊する観光レンタカーの保有台数が極めて多いため、一部の地域・車両区分で「れ」が実用化されています。