勝敗を分けた最大のトリガーが、政治資金パーティー収入のキックバックを巡る不記載問題だったことは疑いようがない。丸川氏自身に計上された822万円の不記載。この数字が明るみに出た瞬間、クリーンでスタイリッシュだった元アナウンサーのイメージは完全に吹き飛んだ。
「愚か者めが」——かつて野党議員に向けて放ち、自身を象徴するフレーズとなった過去の国会でのヤジが、ブーメランとなって自らに突き刺さる。世論の猛反発を受けた党執行部は、彼女に対して「公認はするが比例代表との重複立候補は認めない」という非情な宣告を下した。
セーフティネットのない一本足打席。野党統一候補との一騎打ちにおいて、背水の陣は力強さではなく、悲壮感と焦燥感となって有権者に伝わってしまった。街頭で涙を流す姿に、かつての凛々しさを愛した古参支持層すら戸惑いを隠せなかった。