日本代表のワールドカップにおける歴史を紐解くと、カタール大会での躍進がいかに際立った成果であったかが明確な数値として理解できる。1998年の初出場から2026年大会までの成績推移を客観的な指標で比較してみよう。
FIFAが大会後に発表した公式テクニカルレポートによると、日本の最終順位は歴代最高タイとなる世界9位であった。同じベスト16敗退であっても、過去の大会とは明らかに質が異なっていた。2002年の自国開催や2010年の南アフリカ大会での9位に匹敵する順位でありながら、優勝候補であるドイツとスペインの双方に勝利しての9位は、国際的な評価の面で過去最高のものとなった。
この飛躍を支えた最大の要因は、表の通りメンバーの73.1%(26人中19人)を欧州組が占める陣容の成熟度にある。かつてのように「欧州の選手に対するコンプレックス」を抱く選手は皆無であり、ブンデスリーガやプレミアリーグで日常的にワールドクラスと対峙している経験値が、劣勢でもパニックに陥らないメンタリティを構築していた。