ストリートやモードの現場では、ファッション文脈での再評価が熱を帯びている。2000年代初頭のトレンドを再解釈する「Y2Kスタイル」の進化系として、極細テンプルやカラーレンズを組みあわせたスタイルが新たなアイコンとなった。
レンズのシェイプも多種多様だ。定番のオーバルやスクエアにとどまらず、クラシックなボストン型や、エッジを鋭角に削り落とした多角形(クラウンパントやヘキサゴン)のリムレスカットが登場。レンズの縁に薄いカラーグラデーションを施したり、ミラーカットで光を反射させたりと、ディテールへのこだわりが光る。
結果として、主張しすぎないのに二度見したくなるような、静かな存在感を醸し出すことに成功している。「主張しないことで、最も主張する」という矛盾した美学が、現代の感性と見事に合致したのだ。