大胸筋下部の集中的なダンベルトレーニングは、全員が一律に同じやり方で実践すべきものではありません。骨格特性や過去の怪我の履歴に応じた適切な取捨選択が求められます。
ダンベル下部種目を積極的に取り入れるべき人
- 胸板の厚みはあるが腹筋との境界線がぼやけている人:中部や上部の筋量は十分であるため、デクラインプレスやデクラインフライによる輪郭形成が即座に視覚的効果を発揮します。
- 肩関節の前部に詰まり感や痛みを感じやすい人:バーベルによるフラットベンチプレスに比べ、手首と前腕を自然に回旋できるダンベルは、肩への負担を劇的に軽減しながら下部を安全に追い込めます。
一度立ち止まり、負荷や種目を見直すべき人
- ベンチプレス等の基本多関節種目で全身の筋量がまだ乏しいトレーニング初心者:まずはフラットでのダンベルプレスやプッシュアップで大胸筋全体の質量を増やすことが先決です。細部のカット作りに固執すると全体の筋肥大スピードが鈍化します。
- 高血圧傾向や眼圧の異常を指摘されている人:デクライン種目は頭部が心臓より低い位置にくるため、血管内圧が一時的に上昇します。フラットベンチ上でのヒップレイズ法や、緩やかな角度での実施、あるいはスタンディングでのチューブ・クロスオーバー等を代替種目として検討してください。