App StoreやGoogle Playストア、SNS上の広告において、「自分のプロフィールを誰が見たかわかる」「影のファンを特定する」と謳うサードパーティアプリが後を絶たない。これらは技術的に成立するのだろうか。
Meta APIの仕様とデータ遮断
結論を言えば、これらのアプリはすべて虚偽である。例外は存在しない。
Meta社が提供する公式のAPI(Application Programming Interface)は、外部アプリケーションに対して「プロフィールを訪れただけのユーザー情報」を渡す仕様に一切なっていない。開発者がどれほど高度な技術力を持っていても、データそのものが提供されていない以上、プロフィール閲覧者を特定することは物理的に不可能だ。
では、これらの追跡アプリが表示しているランキングやユーザー名は一体何なのか。それらは、あなたの「いいね」やコメントの履歴、あるいは完全にランダムなアルゴリズムによって生成された「捏造データ」に過ぎない。
アカウント乗っ取りと情報流出の深刻なリスク
これらの偽アプリを利用することの代償は極めて大きい。アプリを使用する際、インスタグラムのログインIDとパスワードの入力を求められるケースがほとんどだからだ。
資格情報を入力した瞬間、アカウントのアクセス権限は攻撃者に奪われる。結果として、以下のような被害が発生する。
- アカウントの乗っ取りとスパムメッセージの勝手な送信
- DM(ダイレクトメッセージ)内のプライベートな画像ややり取りの流出
- 連携しているクレジットカード情報を用いた不正利用
- 友人・知人への詐欺リンクの拡散
サードパーティ製の分析アプリを既に連携してしまった場合は、直ちにインスタグラムのパスワードを変更し、「セキュリティ」設定から「アプリとウェブサイト」の連携許可を取り消さなければならない。