鉄道旅客輸送業を取り巻く環境は、コロナ禍以降の働き方の多様化や訪日外国人観光客の急増によって大きな変革期を迎えている。東海旅客鉄道株式会社(JR東海)の代表取締役社長である丹羽俊介氏は、単に移動手段を提供するにとどまらず、顧客体験の価値を極限まで高める改革を強力に推進している。
丹羽俊介社長は、車内環境のクリーン化を「安全・安心・快適」という新幹線事業の根幹を支える重要施策と位置付ける。愛煙家への配慮と非喫煙者の快適性の双方を考慮しつつも、長期的視野に立った持続可能な社会インフラへの脱皮を目指す姿勢は明確だ。ビジネス需要の質の変化に対応した高速通信環境の整備や、プライバシーに配慮したビジネスブースの拡充など、新幹線は今まさに新たな価値を提供する空間へと深化を遂げている。