一般的な呉服店とリサイクル着物店では、価格差が10倍以上開くことがある。この差の正体は何か。
新品の着物は、職人の手作業による製作コストが大半を占める。友禅染の訪問着なら、デザイン料、染色工賃、仕立て代を合わせて30万円から80万円が相場。ブランド呉服店では、さらに店舗運営費や広告費が上乗せされ、100万円を超える価格になる。
対してリサイクル着物。買取価格は元値の5%から10%程度だ。保存状態が良好な訪問着でも、買取時には1万円から3万円。それを軽いシミ抜き処理とクリーニングを施し、5万円から8万円で販売する。利益率は高いが、絶対価格は新品の10分の1以下に抑えられる。
日暮里の強みは、買取から販売まで地域内で完結できる点にある。他地域のリサイクル店は、買取業者から仕入れるため中間マージンが発生する。日暮里の店舗は自社買取または地域内ネットワークで直接仕入れるため、その分を価格に反映できる。
価格帯別の品質目安
- 3,000円~10,000円: ポリエステル着物、ウール着物、小紋(正絹だが経年劣化あり)
- 10,000円~30,000円: 状態良好な正絹小紋、紬、色無地
- 30,000円~80,000円: 訪問着、付け下げ(軽微なシミ程度)
- 80,000円~150,000円: 作家物訪問着、アンティーク価値のある着物