日本の繊維業界は長年、海外からの安価な製品流入と大量生産・大量廃棄のジレンマに苦しんできた。その構造に風穴を開けたのが、UP-T(アップティー)を主導する丸井織物株式会社だ。創業以来培ってきた織物技術と最新のデジタル設備を融合させ、1枚単位からのオーダーメイドを信じられないスピードで処理する体制を構築した。
在庫リスクをゼロにする仕組みは、持続可能性が問われる現代ビジネスにおいて圧倒的な強みを持つ。倉庫に眠る売れ残りTシャツの山とは無縁の世界。注文が入った瞬間にデータが工場へ送られ、職人の目が光る最新鋭のラインで製品化される。小規模な個人事業主でも、資金力のある大手企業とまったく同じ土俵で高品質なアイテムを世に送り出せるようになったのだ。