大人たちのノスタルジーを強烈に刺激するのが、漫画やドラマで世界的な人気を博した『深夜食堂』に登場するタコさんウインナーだ。マスターが無骨な手つきで炒め、赤くカールした足が皿の上に並ぶシーンは、何杯ものハイボールやビールを誘う名場面として語り継がれている。
酒の肴として仕上げる場合、お弁当用の可愛らしさとは異なるアプローチが求められる。足の切れ込みを長めに入れ、強火でしっかりと焼き色をつけることで、反り返った足の先端がカリカリのクリスピーな食感に変化する。香ばしい焦げ目とケチャップの酸味、そしてチープながらパンチのある塩気が混ざり合い、大人の舌を唸らせる絶妙な肴へと昇華するのだ。