バンドという強固な集合体とは別に、有村竜太朗という個人の純然たる審美眼を具現化するプラットフォームとして機能しているのが、ソロ名義の音源群とクリエイティブプロジェクト「the_indifference」です。
2016年にリリースされたソロ処女作『デも/demo』シリーズでは、生々しいアコースティックギターのストロークをシューゲイザー特有の轟音フィードバックノイズで包み込む緻密なアンサンブルを構築。ゲストミュージシャンとしてte'のhiroやRie fu、波多野裕文(People In The Box)らを迎え、バンドサウンドとは差異化されたプライベート感あふれる音像世界を創り上げました。
さらに、その美意識は音楽のみにとどまらず、自身がトータルプロデュースを手掛けるアパレル・雑貨ライン「the_indifference」へと横断しています。モノトーンを基調としたジェンダーレスなオーバーサイズシルエット、ドレープの効いたテキスタイル設計、退廃的でありながら日常に馴染むプロダクト群は、音楽シーンの枠を超えてファッション感度の高い層からも熱烈な支持を集めています。デザイン画の着想から素材選定まで本人の美学が濃密に注ぎ込まれており、有村竜太朗というカルチャーそのものを纏う体験を提示しています。