もし検査中に病変が疑われ、組織を一部採取する消化管生検を行ったり、ポリープを切除したりした場合は、食事の制限レベルが一段階引き上がる。日本消化器内視鏡学会のガイドラインでも、生検後の粘膜は人工的な微小潰瘍(小さな傷口)が生じた状態にあるため、慎重な止血管理が求められるとされている。
生検を受けた当日は、香辛料が効いたカレー、わさび、キムチなどの刺激物は完全に遮断しなければならない。これらは胃酸分泌を強力に刺激し、消化性潰瘍や後出血を誘発するリスクを跳ね上げる。また、アルコールやカフェイン、炭酸飲料も血管を拡張させて出血を助長するため、少なくとも当日は絶対に避ける必要がある。熱い長風呂を避けシャワー程度にとどめるのと同様、胃の内部にも余計な血流負荷をかけない配慮が不可欠だ。