シングルス3本、ダブルス2本で争われる団体戦。ここには、個人戦の実力ランキングが通用しない独特の力学が働く。自分の勝敗がチーム全体の運命を決めるという重圧は、まだ10代の選手たちにとって想像を絶するものだ。普段なら絶対に外さないイージーボレーが、ネットにかかる。
「仲間の声援が聞こえた瞬間、体が動かなくなった」と吐露した選手もいた。しかし、その重圧を乗り越えた先にしか得られない成長があるのも事実だ。ベンチからの悲鳴のような声援と、コート上の孤独。このコントラストこそが、選抜大会を日本スポーツ界屈指の熱量を持つイベントに仕立て上げている。