格差の根本にある最大の要因として挙げられるのが、長年維持されてきた農村戸籍制度である。この制度により、どれほど長く都市で働き貢献しようとも、農村戸籍を持つ人々は都市部での医療、教育、年金といった基本的な社会保障サービスから排除され続けてきた。
都市戸籍への変更ハードルは依然として高く、地方政府の財政難も重なって制度改革は一向に進んでいない。病気や怪我ひとつで一気に破産へ追い込まれる構造は変わっておらず、生まれた場所によって人生の選択肢が事実上決定づけられる二重構造が、格差を固定化させる元凶となっている。