団塊世代の前後の世代を比較すると、時代背景によって生み出された価値観のコントラストが浮き彫りになります。
団塊世代の直後にあたる「しらけ世代」(1950〜1964年生まれ頃)は、激しい学生運動の挫折を目の当たりにしたことから、政治や社会問題に対して無関心・個人主義的な傾向を強めました。それに続く「バブル世代」(1965〜1969年生まれ頃)は、好景気の絶頂期に就職活動を経験し、華やかな消費文化を謳歌したコミュニケーション能力重視の世代です。
一方、団塊世代の実子にあたる「団塊ジュニア世代」(1971〜1974年生まれ)との間には、決定的な断絶が存在します。第二次ベビーブームに生まれた団塊ジュニアは、バブル崩壊後の「就職氷河期」直撃を受け、非正規雇用の拡大や所得の伸び悩みに苦しみました。
右肩上がりの経済成長を信じて突き進むことができた団塊世代に対し、団塊ジュニア世代は堅実で慎重、コストパフォーマンスを重視する傾向が顕著です。親世代の豊かな年金生活と、子世代の雇用不安という格差は、現代の家族関係や資産承継にも複雑な影を落としています。