火のない所に煙は立たないと言われるが、芸能界の噂話には往々にして大きな誇張が混ざり込む。今回の騒動の発端は、レギュラー番組の出演ローテーションの乱れや、画面越しに映るシルエットの変化をファンが敏感に察知したことだった。毎日のようにバラエティ番組で見かける顔だからこそ、わずかな不在期間が「病気療養に入ったのではないか」という飛躍した推測を生む土壌となった。
特に近年はネットニュースの拡散スピードが凄まじい。視聴者の何気ない投稿がまとめサイトなどで増幅され、根拠のない重病説へと仕立て上げられていく。実際にはスケジュールの調整や別番組のロケ、あるいはプライベートな休暇に過ぎないケースであっても、一度疑念の火がつけば瞬く間にトレンド入りしてしまうのが現代の情報空間の危うさだ。