外見上は何の異常も見られなかった舗装道路が、なぜ一瞬で耐荷重を失ったのか。国土交通省の緊急調査班が現地入りし、初期段階の地中レーダー探査および掘削調査を進めている。
調査関係者の見立てによれば、道路地下深くに敷設された老朽下水道管の接合部から長期間にわたって微細な漏水が続き、土砂が徐々に流出して巨大な地下空洞(ボイド)が形成されていた可能性が極めて高い。その空洞が連日の大雨で一気に拡大し、地表のアスファルト層だけが薄氷のように浮いた「ブリッジ状態」になっていたとみられる。
そこへ重い車両荷重が加わったことで、限界を超えた舗装が一気に自重と積載重量を支えきれず抜けたのだ。目視点検だけでは察知できない地下の空洞化は、都市部・地方部を問わず全国の道路網が抱える構造的な時限爆弾といえる。