フランスなどの欧州諸国で先行していた「つながらない権利」だが、日本においては独自の進化を遂げた。過労死問題や精神疾患の増加に対する抜本的な対策として、政府が企業に求めたのは「努力義務」ではなく、実質的なシステム遮断である。現在、多くの企業が休日に社内サーバーへのアクセスを遮断し、チャットツールのログインを禁止する措置をとっている。
しかし、この急速な変化に対して現場の混乱は小さくない。顧客からの緊急連絡に対応できない焦りや、週明けの業務過多を懸念する声は絶えない。制度が形骸化し、個人スマホを使った「隠れ業務」が横行しているとの指摘もある。