「つむじが2重になっている人は天才的ひらめきを持つ」という説は根強い。お笑い界の異才として知られる爆笑問題の太田光さんもつむじが2つあることで知られ、その独特な思考回路や即興性と関連づけて語られることが少なくない。では、皮膚科学や遺伝学の視点から見て、この説に医学的根拠はあるのだろうか。
近代遺伝学の父であるグレゴール・メンデルが提唱した遺伝法則のフレームワークを当てはめると、毛髪の渦の回転方向や個数は多因子遺伝による表現型の一種であることがわかる。2026年最新の遺伝学研究においても、脳の発達時期と皮膚の伸展期が重なる胎児期第10〜12週における細胞増殖のパターンが影響していることは解明されつつあるが、IQや特定の知的能力と直接リンクする遺伝子変異は特定されていない。つまり、天才説は個性的な才能を発揮する著名人の印象が強く残った結果生じた、魅力的なロマンと言える。