ファンアートの広がりは、権利関係とファンダムの健全な関係というテーマにおいても新しい議論を投げかけている。古くは厳格な肖像権管理で知られた日本のエンターテインメント業界だが、デジタル時代およびグローバル化の波の中で、ファンの愛に根ざした非営利の二次創作に対する理解と寛容な姿勢が広がりつつある。
公式側がファンの投稿する熱量高いイラストにポジティブな反応を示したり、ファンアートコンテストなどを企画したりすることで、コミュニティの熱量はさらに高まる。ガイドラインを遵守しながら創作を楽しむファンダムの成熟度と、それを温かく見守る運営側の姿勢は、今後の日本発ポップカルチャーが世界展開する上での試金石とも言えるモデルケースを提示している。