市販の洗髪料に広く配合される合成界面活性剤は、皮脂汚れを強力に落とす一方で、すすぎ残すと強力な刺激物として皮ふ上に留まり続ける。これが肌のバリア機能を崩壊させ、赤みや痛みを伴う接触皮膚炎を発症させる直接的な要因だ。過剰な洗浄成分が常在菌のバランスを撹乱すると、常在真菌のマラセチア菌が異常繁殖する。
その結果として引き起こされるのが、頑固なフケと激しい痒みを伴う脂漏性皮膚炎である。毛穴の周りで慢性的な炎症が継続すれば、毛包細胞はダメージを受け、健康な髪を育てる力を失っていく。界面活性剤の性質を正しく理解し、皮ふ面に1ミリも成分を残さない完全なすすぎを実行することこそ、皮膚トラブルを防ぐ絶対条件だ。