毛玉が気になった際、無意識にやってしまいがちな行動の中には、服の寿命を一気に縮めてしまう致命的なNGアプローチが存在します。
最大のタブーは「手で毛玉を引きちぎる」行為です。毛玉は表面の繊維だけでなく、生地の深部にある糸と直接つながっています。無理に指で引っ張ってむしり取ると、つながっている健康な繊維まで長く引きずり出され、その部分が次に巨大な毛玉を作る温床となってしまいます。さらに繰り返すことで生地が痩せ、最終的には薄くなって穴が開く原因になります。
また、粘着カーペットクリーナー(コロコロ)やガムテープで強く貼り付けて毛玉を取ろうとするのもNGです。粘着力によって生地全体の毛足を無理やり引き起こしてしまい、一時的に取れたように見えても、数時間着用しただけで前以上の毛玉が発生する結果を招きます。毛玉取りで失敗しないコツの根本は、「引っ張る」のではなく「浮いた部分だけを正確にカットする」ことにあるのです。