日本への公式訪問時、その厳重な警護体制とホスピタリティが試されたのが東京の老舗ホテル群だ。なかでも帝国ホテル 東京とパレスホテル東京は、日米外交史における象徴的な舞台となってきた。
日比谷に位置する帝国ホテル 東京は、数多くの国賓を迎えてきた歴史と、地下を含む盤石なセキュリティ動線で知られる。都心部にありながら皇居や官公庁に極めて近く、警視庁との連携による周辺道路の封鎖がスムーズに行える点が強みだ。トランプ訪日の際も、徹底したフロアコントロールと厳格な館内スクリーニングが敷かれた。
一方、丸の内のパレスホテル東京もまた、外交の重要拠点として高い評価を得ている。皇居の緑を望む立地は警備上の見通しが良く、外部からの不審な接近を検知しやすい利点を持つ。緑豊かな景観と最高水準のプライバシー保護が両立するこの場所は、過密日程の中で首脳会談の合間に息を整える場としても機能した。日本のホテル陣が誇る阿吽の呼吸のサービスと徹底した守秘義務は、米警護チームからも絶大な信頼を獲得している。