『トラック野郎』の音楽的な魅力は、主題歌だけに留まりません。作中では昭和の演歌界を代表する歌姫や歴代マドンナたちが登場し、ドラマを鮮やかに盛り上げました。
その筆頭が、第4作『トラック野郎・天下御免』(1976年)に出演した八代亜紀です。実在のデコトラを駆る女トラッカー「紅弁天」役として特別出演を果たした八代亜紀は、劇中のドライブインやキャバレーの舞台で「もう一度逢いたい」や「女の港町」を圧巻の歌唱力で熱唱。トラック野郎たちの憧れのミューズとして圧倒的な存在感を放ちました。
シリーズ各作の主な挿入歌や関連楽曲のラインナップは以下の通りです。
- 第1作『御意見無用』:主題歌「一番星ブルース」の初披露とともに、星桃次郎の旅立ちを強烈に印象づけた。
- 第2作『爆走一番星』:マドンナ・あべ静江の透明感ある佇まいと、旅情を誘う叙情的なインストゥルメンタルが融合。
- 第4作『天下御免』:八代亜紀が「紅弁天」として本人役さながらに出演し、「もう一度逢いたい」を披露。
- 第6作『男一匹桃次郎』:夏目雅子がマドンナを務め、クライマックスの激走シーンとオーケストレーションがドラマを極限まで高めた。
- 劇中随所:愛川欽也によるコミカルな掛け声や、劇中ラジオから流れる当時のリアルタイムな昭和歌謡ヒット曲が臨場感を演出。