リハーサルスタジオの重厚なドアを開けると、熱気と激しい息遣いが肌に伝わってきた。鏡の前で何度もステップの角度を微調整し、メンバーと細かなタイミングを擦り合わせる吉澤閑也の姿がある。世界ツアーの合間を縫って行われる過酷な稽古場でも、彼の集中力が途切れることはない。
「妥協した瞬間に、観客には伝わってしまうから」。汗をぬぐいながら見せた鋭い眼光は、まさに表現者そのものだ。最新のワールドツアーやドーム公演に向けた準備期間中、彼は自身のパートだけでなく、全体のシルエットやフォーメーションの細部まで目配りを欠かさない。舞台裏で見せるこの徹底したプロ意識こそが、Travis Japanの圧倒的な完成度を担保する真のエンジンと言える。