近年、産業保健・ヘルスケア業界で大きな関心を集めているのが、通勤ストレスに起因する心身の不調だ。急激なプレッシャーや過密環境によって引き起こされる自律神経失調症や、過度の緊張からくる急性ストレス反応によって、電車内で急激に動けなくなるケースが目立っている。
こうしたメンタルヘルスや自律神経に起因する症状の場合、労災(通勤災害)としての認定ハードルは物理的な怪我に比べて高いのが現実だ。しかし、労災が認められない場合でも諦める必要はない。健康保険が提供する傷病手当金制度を活用すれば、業務外の病気や怪我で連続3日以上休んだ場合、4日目から直近給与の約3分の2に相当する手当金の給付を受けることが可能だ。どちらの制度を使うべきかの見極めが、収入を守る大きな分岐点となる。