スタジオジブリの歴代作品と比較した際、本作の興行成績が極めて対照的な位置にあることは統計上明らかです。前作にあたる1997年公開の宮崎駿監督『もののけ姫』が当時の日本映画記録を塗り替える配給収入113億円(興行収入約193億円)を叩き出し、さらに2001年の『千と千尋の神隠し』が300億円超という金字塔を打ち立てた挟間の時期に、本作は公開されました。
日本映画製作者連盟などの業界統計やスタジオジブリ関連の公式資料に照らし合わせても、制作費約23.6億円に対して興行収入約15.6億円という収支バランスは、商業映画として赤字決算であったことを客観的に示しています。一般的な邦画アニメであれば15億円はスマッシュヒットの範疇に入りますが、ジブリブランドの規模と莫大な投資額を考慮すれば、世間から「爆死」と揶揄される要因を否定することはできません。