リコピンの吸収率だけを切り取れば「朝一択」のように思えるが、トマトジュース夜飲む効果には朝では代替できない決定的な恩恵が隠されている。その中心を担うのが、アミノ酸の一種であるGABA(ガンマ-アミノ酪酸)の働きだ。
トマトには天然のGABAが豊富に含まれている。このGABAが生体内で交感神経末端からのノルアドレナリン分泌を抑制し、血管の収縮を和らげることで血圧の上昇を抑える。これが医学的に証明されているGABA血圧改善メカニズムの根幹だ。高めの血圧に悩む層を対象とした機能性表示食品の試験でも、1日1杯(200ml前後)の継続摂取により、数週間で拡張期・収縮期血圧ともに有意な低下が認められている。
さらに、夕食時に摂取することで自律神経が副交感神経優位へとスムーズにシフトし、睡眠の質が改善するというデータも見逃せない。実際に睡眠改善ネットの反応を検証すると、「夜トマトジュースを飲むようになってから夜中に目が冴えにくくなった」「朝起きたときの疲労感が抜けている」といった実感が多数寄せられている。深夜の深部体温低下を妨げないよう、夕食時(就寝の3時間前程度)に温かいトマトスープとして取り入れる工夫が、上質な睡眠への架け橋となる。
肌の再生という観点でも、夜の摂取は合理的だ。皮膚組織の修復と細胞分裂を司る成長ホルモンは、入眠後約90分の深いノンレム睡眠時に集中して分泌される。夜に補給された抗酸化成分やビタミン類は、日中に紫外線や酸化ストレスで傷ついたDNAやコラーゲン線維の夜間リペアを現場で直接バックアップする。臨床研究において美肌効果が出るまでの期間は、肌のターンオーバー周期(正常な成人で約28日〜45日、加齢に伴い長期化)を考慮すると、最短でも6週間、確実な変化を実感するには12週間(約3ヶ月)の継続が必要不可欠である。