一方で、尿が赤く染まる原因のすべてが泌尿器からの出血とは限らない。激しい筋力トレーニングやマラソンの後に起こる「横紋筋融解症」によるミオグロビン尿や、極度の脱水症状、あるいはビーツや特定の解熱鎮痛剤、結核治療薬などの摂取によって尿が赤変する「偽血尿」という現象も存在する。
しかし、素人が見た目だけで「食べたものの影響だろう」と自己診断するのはリスクが高すぎる。偽血尿か本物の血尿かを判別するには、簡易的な試験紙検査や顕微鏡検査による赤血球の有無の確認が不可欠だ。スケールで赤みが確認された以上、まずは専門機関での確定診断を最優先するのが鉄則である。