タイやインドのイメージが強烈なトゥクトゥクですが、保安基準を満たして正規のナンバープレートを取得すれば、日本の公道を走行することに法的な問題は一切ありません。ここで多くのドライバーが驚きを隠せないのが、その免許区分とヘルメット着用のルールです。
見た目は三輪バイクに近い乗り物ですが、道路交通法における扱いは「自動車」となります。そのため、大型二輪免許や普通二輪免許しか持っていないライダーは運転できず、AT限定を含む「普通自動車免許」の所持が必須です。逆に言えば、二輪車に乗ったことがないドライバーでも、自動車免許証が一枚あれば公道へ繰り出すことができます。
さらに警察庁の道路交通法解釈基準に基づき、二輪車ではないためトゥクトゥクヘルメット義務は法律上存在しません。南国のオープンエアをそのまま感じながらノーヘルで走れる爽快感こそが、観光地などで圧倒的な支持を集める最大の要因です。ただし、道路運送車両の保安基準に適合させるため、以下のトゥクトゥク公道走行条件をクリアしている必要があります。
- 灯火類の完備:ヘッドライト、ウインカー(方向指示器)、ブレーキランプ、バックミラー、クラクションが日本規格に適合していること
- 後退機能(バックギア):日本の車両規定上、特定重量以上の車両には後退できる構造が必須
- 座席ベルト(シートベルト):乗員定員分のシートベルト設置(※年式や登録区分により免除されるケースもありますが、現在の新車登録やレンタル車両では安全確保のため標準装備が通例)
なお、ヘルメット着用義務がないとはいえ、ドアや窓が存在しないオープン構造である以上、万一の事故時に車外へ放出される危険性は極めて高いのが実情です。そのため、警察関係者や専門家は「法的な義務はなくとも、走行環境や速度域に応じた安全装備の着用が強く推奨される」と警鐘を鳴らしています。