2000年代半ば、秋葉原は国際的な注目を集め始める。日本のアニメ・マンガが世界中で人気を博し、その「本場」として認識されたからだ。
2008年、大きな転機が訪れる。6月8日、秋葉原通り魔事件が発生。7名が死亡、10名が負傷する惨劇だった。この事件は、秋葉原に対する社会的イメージに大きな影響を与えた。一部メディアは犯人と「オタク文化」を結びつけて報道し、秋葉原への偏見を助長した。
しかし、秋葉原コミュニティは回復力を見せる。事件後、地域住民と商店会が協力し、安全対策を強化。歩行者天国の再開に向けた運動が展開された。2011年1月、約2年半ぶりに歩行者天国が再開。この復活は、秋葉原の強靭さを象徴する出来事となった。
訪日観光ブームと秋葉原
2010年代、訪日外国人観光客数が急増。2013年に年間1000万人を突破し、2019年には3188万人に達した。秋葉原はその恩恵を大きく受けた地域の一つだ。
中国、台湾、韓国からの観光客が特に多い。彼らの目的は多様だ。アニメグッズの購入、メイドカフェ体験、最新の電子機器の調達。免税店の増加も観光客増加を後押しした。ラオックスは中国企業傘下となり、中国人観光客向けの免税販売に特化した。